人生の節目の一大イベント、結婚。
「幸せ」の象徴とも言えますが、実際にはおめでたいことばかりではありません。
「仲人を頼むためにお金を包まなくては!」「先輩たちに恥ずかしくない式にしなくては!」「角が立たないようにするには、どこまでの人を招待すると良いのだろうか?」……と、結婚式を挙げるだけでも結構な悩みが出てきます。
人間関係のことも考えなくてはなりませんから、かなり大変です。ましてや診療科の異なる医師同士の結婚式となると、診療科のメンツを考え、座る席やあいさつにもかなり気を遣うことになるでしょう。
先輩医師の中には、「研修中、もしくは研修終了直後に結婚式をするのがオススメ」という意見もあります。まだ所属する診療科が決まっていない状況下の方が、上下関係を意識せず、周囲にもわだかまり残さずに結婚式を挙げられるということなのでしょう。
今回はお金の問題を中心に、研修医の結婚について考えていきます。
結婚式の平均的な費用は320万円
現在60~70歳代の医師の結婚式は、招待客が200人以上ということも少なくありませんでした。しかしいまでは、家族・親戚だけの小規模な式を挙げる人もいますし、そもそも挙式をしないという選択肢も一般的になっています。
結婚式の平均的な費用は320万円ほど。招待するゲストの人数や披露宴の有無、料理や衣装や演出などへのこだわりによって金額は異なります。
調査によると、新郎新婦が受け取れるご祝儀を織り込んだ結婚式の平均自己負担額は170万円ほど(招待客60~69人の場合)だそうです。100人前後を招待するのなら、もう少し自己負担額が多くなりますし、新婚旅行や結婚指輪にもお金がかかります。
結婚式以外にも結納に5万〜10万円、婚約指輪に20万〜30万円、結婚指輪に10万〜20万円、ウエディングフォトに10万〜20万円、美容に5万円未満、新婚旅行に50万〜70万円ほどかかると言われています(ウェディングパーク調べ)。
新居の契約や家具にかかる費用も忘れてはいけません。ここまでを合計してみると、結婚式の招待客が60~69人で指輪や新婚旅行などに大きな費用がかかった場合、自己負担は約325万円になります。ゲストの人数や式の内容にもよりますが、少なくとも300万~400万円は準備しておく必要がありそうです。
研修中に親族のみの式を挙げるのが現実的か
大体の費用感について知ったところで、次は①収入を増やす②支出をコントロールして減らす③運用する―という3つの手段を通じて、お金を貯めるための考え方を見ていきます。
まず①の収入を増やすことについては、会社員の場合は働き方を変えたり休日にアルバイトなどの副業をしたりすることで実現可能です。医局に入局している先輩医師なら、当直アルバイトなどで収入を増やせる場合もあるでしょう。
しかし研修医は、アルバイトが認められていない立場。医師業務以外のアルバイトをすることは時間的にも体力的にも、また研修中という立場から言っても難しいでしょう。
であるならば、②支出をコントロールしていくことを考える方が賢明かも知れません。
年収600万円の場合、毎月の手取り収入は40万円弱。実家暮らしで家賃負担がなければ、家に数万円の生活費を入れても十分に貯めていけるでしょう。しかし、一人暮らしの場合は家賃負担があるため、貯金の難易度は高まります。
そして、毎月安定して貯金ができないと、③運用にはお金を回せません。 30歳になる前に結婚したいと考える研修医の皆さんは、なるべく研修が終わる前に家族や親しい人だけの少人数で結婚式を済ませる、というのが現実的かも知れません。
仏滅に式を挙げて費用を抑える工夫も
また、ウェディングドレスやブーケの持ち込みをしたり、仏滅など多くの人が好まない日に結婚式を挙げて費用を抑えるという工夫をしている人もいるそうです。また、クレジットカードやポイントを活用しているという話も聞いたことがあります。つまり、医師であっても普通の会社員と変わらない準備と、支出削減の工夫をされているということです。
ただ少し異なると感じているのは、結婚式費用の支払いにローンを利用する人が少ないこと。結婚後の生活について、堅実な姿勢が見られるようです。
理想の結婚式を挙げるために、パートナーとは定期的にお金の話をする機会を持つようにしてみましょう。
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